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X(旧Twitter)のアルゴリズム、ユーザーを保守的に?研究論文が発表

X(旧Twitter)のアルゴリズムが政治的意見に影響を与えているという研究論文が学術誌Natureに掲載されました。研究によると、Xを利用することでユーザーは政治的意見が保守的に変化する傾向にあると指摘されています。

2022年にイーロン・マスク氏がTwitterを買収して以降、おすすめタイムラインがデフォルトとなり、このアルゴリズムが右翼コンテンツを優遇しているという指摘も上がっていました。イタリア、スイス、フランスの研究者による調査では、Xのおすすめタイムラインアルゴリズムはユーザーにエンゲージメント率の高い保守的なコンテンツを優先的に表示し、リベラルなコンテンツやニュースメディアよりも政治活動家の投稿を多く提示することが明らかになりました。

さらに、研究チームはアメリカ在住のXユーザーを対象にした実験で、おすすめタイムラインを使用するユーザーは移民問題などについて保守的な見解を示すようになったと報告しています。これは、アルゴリズムがユーザーが誰をフォローするかにも影響を与え、保守的な政治活動家のアカウントをフォローする傾向を高めているためだと考えられています。研究チームは、この影響が長期的に続く可能性があり、アルゴリズムによるコンテンツの露出の形作りがこれまで以上に大きな影響力を持っていることを示唆しています。


背景

X(旧Twitter)は2016年以前は時系列でコンテンツを並べるタイムラインを採用していましたが、その後アルゴリズムによるキュレーションされた「おすすめ」タイムラインが追加されました。2022年にイーロン・マスク氏が買収後、このおすすめタイムラインがデフォルトとなり、そのアルゴリズムの政治的な影響が注目されています。

重要用語解説

• **X(旧Twitter)**: ソーシャルメディアプラットフォーム。

• **おすすめタイムライン**: Xで利用されるアルゴリズムによってキュレーションされたタイムライン。

• **Grok**: イーロン・マスク氏が目指す、純粋なAIによるアルゴリズム。

今後の影響

この研究は、ソーシャルメディアのアルゴリズムがユーザーの政治的意見に影響を与える可能性を示唆しています。おすすめタイムラインによって保守的なコンテンツが優先的に表示されることで、ユーザーの政治的見解が右傾化する傾向が見られるという結果です。これは、オンライン情報環境におけるバイアスやフィルターバブルの問題を浮き彫りにし、メディアリテラシーの重要性を改めて認識させるものです。