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AIで防衛産業のコードを書き換えるスタートアップ、Code Metalが12500万ドル調達

ボストンに拠点を置くスタートアップ企業Code Metalは、AIを用いてコードを生成し、他のプログラミング言語に翻訳する技術を持つ。同社は、シリーズBの資金調達で1億2500万ドルを獲得した。この資金調達は、既存投資家と新規投資家の両者から得られたもので、数ヶ月前に実施された3600万ドルのシリーズA資金調達の後に行われた。Code Metalは、AIによるコード生成を駆使してテクノロジー業界を近代化しようとする新たな波に乗り出したスタートアップ企業の一つである。同社は、防衛産業向けにコード翻訳とコード検証に特化しており、L3Harris、RTX(旧レイセオン)、米空軍といった顧客を獲得している。また、日立製作所とも提携し、チッププラットフォーム間でのコード移植に取り組んでいるという。Code MetalのCEOであるピーター・モラレス氏は、AIが生成したコードによって支えられるようになる可能性のある業界における大きな課題を認識していると述べている。その一つは、古いコードを新しいアプリケーションに移植することだ。政府機関や防衛請負業者が迅速なコーディング作業を必要とする場合、専門的なレガシープログラミング言語を習得しているエンジニアしか利用できないという状況では、開発が遅れてしまう可能性がある。モラレス氏は、AI研究者のアンドレイ・カルパティ氏のツイートを引用し、C言語からRust言語への移植など、ソフトウェアの再記述が今後ますます増加すると予測していることを指摘する。Code Metalは、コード翻訳の各段階でテストハーネスと呼ばれる仮想コンテナを生成することで、顧客にコードが正しく動作することを示すという独自の技術を採用している。モラレス氏は、翻訳エラー率はコード変換の難易度によって異なるが、現在稼働しているパイプラインでは、「ソフトウェアは翻訳できない場合は『解決策はありません』と伝えるだけ」だと述べている。Code Metalは、エンタープライズソフトウェアの販売モデルとして「per seat」モデルが陳腐化しつつある時代に、AIスタートアップ企業として成長を遂げている。同社は、顧客ごとに価格交渉を行い、開発にかかる時間、翻訳されるコード行数(書き込みに要する時間に基づく)、または開発時間の短縮など、3つの要因に基づいて料金を設定している。つまり、単にトークンの原価ではなく、ソフトウェアの使用によって得られる実際の時間短縮を課金していることになる。


背景

Code Metalは、AIを用いてコードを生成し翻訳する技術を持つスタートアップ企業である。近年、AIによるコード生成の分野に注目が集まっており、多くのスタートアップ企業が資金調達を行っている。Code Metalは、特に防衛産業向けに特化しており、L3HarrisやRTXといった大手企業と提携している。

重要用語解説

**Code Metal**: AIを用いてコードを生成し翻訳する技術を持つスタートアップ企業。

**AI**: 人工知能。コンピュータが人間のように学習し、問題解決を行う能力を持つシステム。

**シリーズB資金調達**: 企業が成長段階で実施する資金調達の一種。

**エンタープライズソフトウェア**: 大規模な組織や企業向けに開発されたソフトウェア。

今後の影響

Code Metalの技術は、防衛産業におけるコードの近代化と効率化に貢献することが期待される。また、AIによるコード生成技術の普及は、ソフトウェア開発業界全体に大きな影響を与える可能性がある。