Wikipedia、DDoS攻撃疑惑のアーカイブサイトをブラックリストに追加
ウィキペディアは、ウェブアーカイブサービスArchive.todayが特定の個人へのDDoS攻撃を行った疑いがあるとして、同サイトへのリンクを削除しました。Archive.todayは、有料コンテンツへのアクセス手段として広く利用されており、Wikipediaの記事で69万5000回以上も引用されていました。しかし、2026年1月、Archive.todayの管理者がブログ「gyrovague.com」に対してDDoS攻撃を仕掛けるために悪意のあるJavaScriptコードを挿入したことが判明しました。これにより、ユーザーがCAPTCHAページに遭遇するたびに、インターネット接続が「gyrovague.com」への攻撃に利用されるようになったと指摘されています。Wikipediaの編集者は、この問題が読者の安全やサービスの安定性に重大な影響を与えるとして懸念を表明し、2026年2月20日にArchive.todayへのリンクを削除することに合意しました。一部からは、Archive.todayの検証可能性における有用性を主張する声もありましたが、既存のリンクの大部分は置き換え可能であることが示されたため、最終的に削除が決定されました。
背景
Archive.todayは、ウェブページをアーカイブするサービスで、Wikipediaの引用元として広く利用されてきました。しかし、2026年1月に運営者がブログ「gyrovague.com」に対してDDoS攻撃を行った疑いがあり、Wikipediaは同サイトへのリンクを削除しました。これは、ユーザーの安全とサービスの安定性に影響を与える可能性があるためです。
重要用語解説
Archive.today: ウェブページをアーカイブするサービス。ペイウォールなどで保護されている有料コンテンツへのアクセス手段として広く利用されており、Wikipediaの引用元として多数の記事で利用されてきました。
DDoS攻撃: Distributed Denial of Service (分散型拒否サービス) 攻撃。複数のコンピュータを使って特定のサーバーやネットワークに大量のトラフィックを送信し、そのシステムをダウンさせる攻撃手法です。
CAPTCHA: Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart (完全に自動化された公開型チューリングテストで人間とコンピュータを区別する)。ウェブサイトなどでスパム対策として利用される、人間の識別能力を必要とする課題です。
gyrovague.com: ジャニ・パトカリオ氏のブログサイト。Archive.todayの運営者に対して批判的な記事を掲載したことでDDoS攻撃を受けた。
Wikipedia: 世界最大のオンライン百科事典。
今後の影響
この事件は、ウェブアーカイブサービスの信頼性とセキュリティに関する議論を巻き起こしました。また、ウェブサイト運営者がユーザーの安全を脅かすような行為を行った場合、どのような影響を受けるのかという点も注目されています。