湾岸諸国、イラクの領海変更に抗議しクウェートの主権を支持
イラクが国連に新たな海域座標と地図を提出したことを受け、カタール、バーレーン、オマーン、サウジアラビア、UAEを含む湾岸諸国は、クウェートの主権を表明しました。クウェートは土曜日にイラクの臨時代理公使を召喚し、この行動が自国の主権を侵害していると抗議しました。イラク側は、領海線を測定する基準として最低水位を使用すると説明しています。しかし、クウェート外務省は、ファシュト・アル・カイードやファシュト・アル・アイジなどの海域と固定された海洋特徴に対する主張が含まれていると指摘し、これらの地域は紛争の対象ではなく、クウェートの完全な主権下にあり続けていると強調しました。オマーンはイラクに対し、歴史的かつ兄弟的な関係、良き隣人原則、国際法に従うよう呼びかけました。カタール外務省は、イラクの提出がクウェートの主権を侵害していると述べ、1982年の国連海洋法条約への遵守を求めました。サウジアラビアは、イラクの座標がサウジアラビアとクウェートの間で共有されている分割ゾーンの一部を含んでいることを懸念しており、バグダッドの座標がクウェートの海域と水系の主権を侵害していると述べました。また、国連安全保障理事会の決議に従い、クウェートの主権を尊重し、対話を求めて国際法に則るようイラクに呼びかけました。バーレーンとUAEもクウェートの主権と国際条約への敬意を表する声明を発表しました。
背景
1993年にイラクがクウェートを侵略した後、国連は両国の境界線を決定しましたが、海域境界については未解決のままでした。2012年に両国間で海域境界協定が締結され、2013年にそれぞれ議会で批准されました。しかし、2023年にイラク最高裁は、共有されているKhawr Abd Allah水道における航行に関する協定の議会の批准が無効であると判断し、国際条約は議会議員の過半数の承認が必要だとしました。クウェートは国際法と条約に従って海域境界を確定する必要性を主張しており、湾岸協力会議もこの立場を支持しています。
重要用語解説
・**ファシュト・アル・カイード**: クウェートが主権を主張する島嶼。
・**ファシュト・アル・アイジ**: クウェートが主権を主張する島嶼。
・**Khawr Abd Allah水道**: イラクとクウェートの間を流れる水路。
・**湾岸協力会議 (GCC)**: アラブ諸国の経済、政治、文化的な協力を行う組織。
今後の影響
イラクの行動は、クウェートとの関係悪化や地域における緊張の高まりにつながる可能性があります。また、国際法に基づく海域境界の確定が難航し、両国間の紛争を招く可能性もあります。