メタ、AMDと戦略提携 最大6ギガワットGPU導入でAI強化
米Metaは2月24日、米AMDと最大6ギガワット相当のAMD Instinct GPUを長期にわたり導入する戦略的パートナーシップを締結しました。契約総額は非公開ですが、Wall Street Journalによると5年間で最大1000億ドル(約15兆円)規模になると報じられています。Metaは、AMD製のカスタムInstinct MI450ベースGPUや第6世代EPYC CPUを含む大規模なAIコンピューティング環境をデータセンターに導入する計画です。また、MetaはAMDから最大1億6000万株分の普通株の割り当てを受けることができるワラントを取得しました。この契約は、MetaがAIインフラの多様化を図る動きの一環として位置付けられます。一方、AMDは昨年10月に米OpenAIと同様の条件で戦略的提携を締結しています。
背景
Metaは近年、人工知能(AI)技術への投資を強化しており、AIインフラの構築に力を入れている。今回の提携は、MetaがNVIDIAに加えてAMD製のGPUも導入することで、AI開発に必要な計算能力をさらに高める狙いがあると考えられる。
重要用語解説
Instinct GPU: AMDが開発したAI処理に特化したグラフィックプロセッサ。高速な並列処理能力を持つため、大規模なAIモデルの学習などに適している。Metaは最大6ギガワット相当のInstinct GPUを導入する計画である。
EPYC CPU: AMDが開発したサーバー向けプロセッサ。高い処理性能と電力効率を持ち、データセンターでの運用に適している。MetaはEPYC CPUも導入することで、AIコンピューティング環境全体の安定稼働を図る。
ワラント(新株予約権): 将来、特定の価格で株式を購入できる権利を持つ証券。MetaはAMDから最大1億6000万株分のワラントを取得しており、製品の導入規模やマイルストーンの達成状況に応じて段階的に権利が確定する仕組みである。
NVIDIA: 世界最大のGPUメーカーの一つ。MetaはNVIDIAと数百万基規模のGPUおよびCPU供給に関する複数年契約を締結している。
OpenAI: 米国のAI研究企業。昨年10月にAMDと最大6GW規模のAMD GPU導入に関する戦略的提携を締結しており、Metaとの契約形態と類似した条件になっている。
今後の影響
この提携は、MetaがAI開発における競争力を強化し、新たなサービスや製品を生み出す可能性を高める。また、AMDにとっても大きなビジネスチャンスとなり、AI市場でのシェア拡大に繋がる可能性がある。両社ともAI技術の進化を加速させることで、今後ますます活発な競争が予想される。