Roku、ユーザー数1億人超えを達成:米ブロードバンド世帯の半数以上が利用
ストリーミングデバイス市場で存在感を高めるRokuが、ユーザー数1億人を超えるという大きな節目を達成したことが明らかになりました。このデータは、Rokuのストリーミングスティックやボックス、さらにはRoku TVといった各種デバイスを通じて集計されています。Rokuによると、現在、米国のブロードバンド世帯の50%以上がRokuのストリーミングデバイスを利用しているとのことです。
Rokuは、元々2008年にNetflixから社内ストリーミングデバイスとして派生した経緯があります。当時、Netflixの加入者数は1,000万人未満でしたが、現在では3億2,500万人を超え、市場全体が爆発的に成長したことを背景に、Rokuも大きな成長を遂げています。他の主要ストリーミングサービスと比較しても、その成長率は目覚ましいものがあります。例えば、Huluは2025年末までに米国で6,410万人の加入者数を記録し、Disney Plusは2019年のローンチからわずか6年で1億3,100万人以上の加入者数を達成しています。
ハードウェアの普及に加え、Rokuは独自のストリーミングサービスも展開しています。これには低コストのHowdyプラットフォームや、広告サポート型のRoku Channelが含まれます。後者は、Nielsenのデータによると、現在米国で6番目に視聴されるストリーミングプラットフォームとなっています。Rokuのプラットフォームは、オリジナルコンテンツ、映画、テレビ番組、ライブTV、さらにはゲームまで多岐にわたるコンテンツを提供しています。
Rokuは、ケーブルボックスからの脱却を目指すユーザー層に早期にアピールし、市場に参入しました。同社は、この節目を迎えた時点で、ストリーミングデバイスが「全米のブロードバンド世帯の過半数以上で使用されている」と主張しています。さらに、昨年時点のデータでは、RokuのストリーミングOSが米国世帯の28%で使用されているという、最も人気のあるストリーミングOSであるという実績も示されています。
背景
ストリーミングサービス市場は、従来の有線放送(ケーブルテレビ)からデジタル配信への移行が進む中で急成長を遂げています。Rokuは、この市場の初期段階から、ユーザーがケーブルボックスを捨ててストリーミングに移行する流れに乗って成長してきました。この成長は、単なるデバイス販売だけでなく、プラットフォームとしての地位確立が背景にあります。
重要用語解説
- ストリーミングデバイス: インターネット回線を利用して動画や音楽などのコンテンツを配信する機器(例:Rokuスティック、Apple TVなど)。従来のケーブルテレビの代替として普及しています。
- ブロードバンド世帯: 高速インターネット回線(ブロードバンド)を利用している世帯のこと。現代のデジタルコンテンツ消費の基盤となるユーザー層を指します。
- ストリーミングOS: ストリーミングサービスを動かすためのオペレーティングシステム。ユーザーインターフェースや利用できるアプリ群を管理し、プラットフォームとしての地位を確立します。
今後の影響
Rokuのユーザー数の急増は、米国のホームエンターテイメント市場におけるストリーミングデバイスの支配的な地位を裏付けています。今後、Rokuは独自のコンテンツ提供やOSの強化を通じて、単なるデバイスメーカーから、コンテンツ配信の主要なプラットフォームプロバイダーへと進化することが予想されます。これは、業界全体の競争激化を促すでしょう。