ソニー、PS4・PS5に年齢確認を導入へ:英国のオンライン安全法への準拠が背景
ソニーは、イギリスの「オンライン安全法(Online Safety Act)」への準拠のため、PlayStation 4(PS4)およびPlayStation 5(PS5)のユーザーに対し、年齢確認の導入を開始しました。この法法は、ソーシャルメディアやゲームアプリなどに対し、違法なコンテンツからユーザーを保護し、未成年者を守るための新たな安全義務を課すものです。
通知によると、イギリスおよびアイルランドの成人アカウントのユーザーは、2026年後半より年齢確認を完了しない場合、一部の機能を利用できなくなる可能性があります。年齢確認を完了しないと利用できなくなる具体的な機能には、本体やPlayStationアプリ、ウェブ上のコミュニケーション機能、ボイスチャット、テキストチャット、メッセージング、パーティーやグループセッションへの参加、さらにはDiscordボイスチャットや、YouTube/Twitchでのゲームプレイ配信などが含まれます。また、独自のコミュニケーションツールやユーザー生成コンテンツ(UGC)機能を持つ一部のゲームでは、ゲーム内チャットやメッセージング、UGCの共有・アップロードといった機能が利用できなくなる可能性があります。
年齢確認は、本人認証システムを提供する「Yoti」などによって、携帯電話番号、顔認証、身分証明書などから選択して行うことが可能です。なお、18歳未満のプレイヤーは、引き続き親または保護者が管理するアカウントを使用する必要があります。
この動きは、2025年7月にMicrosoftがイギリスでXboxの年齢確認を導入した事例と類似しており、イギリスの規制機関Ofcomが2026年7月に法廷報告書を公表する予定であることから、今後もオンラインサービスにおける年齢確認の義務化や導入が増加することが予想されます。
背景
イギリスの「オンライン安全法(Online Safety Act)」は、インターネット上の安全性を高めることを目的とし、ソーシャルメディアやゲームアプリなどに対し、違法コンテンツの取り扱いや未成年者保護のための年齢確認義務を課しました。これにより、多くのオンラインプラットフォームが対応を迫られています。
重要用語解説
- オンライン安全法(Online Safety Act): イギリスで制定された法律。オンラインプラットフォームに対し、違法コンテンツ対策や未成年者保護のための年齢確認義務を課す、インターネットの安全性を高めるための規制法。
- 年齢確認: ユーザーが本人であることを証明する手続き。携帯電話番号や顔認証、身分証明書などを用いて行われ、未成年者の保護やアカウントの信頼性確保を目的とする。
- UGC (User Generated Content): ユーザー自身が作成し、プラットフォーム上に投稿するコンテンツ(例:ゲーム内のチャット、動画、写真など)。プラットフォームの機能やコミュニティ活動の根幹をなす要素である。
今後の影響
本措置は、ユーザーのプライバシーや利便性に大きな影響を与える可能性があり、オンラインコミュニケーションのあり方を変える可能性があります。今後、他のサービスやアプリも同様の年齢確認を導入する傾向が強まり、デジタルサービス利用における本人認証のハードルが全体的に引き上げられると予想されます。