巨人の若手有望株・泉口友汰が顔面打球でアクシデント、戦線離脱にチームが嘆き
プロ野球の読売ジャイアンツに所属する3年目の選手、泉口友汰選手が、深刻なアクシデントに見舞われ、戦線離脱となりました。事態は2026年4月21日、長野オリンピックスタジアムで行われた早出練習のキャッチボール中に発生しました。打撃練習の打球が泉口選手の顔面を直撃し、そのまま倒れ込んだため、立ち上がることができませんでした。現場からは救急車で搬送され、長野市内の病院で「脳しんとう」「顔面打撲」「口腔内裂創」と診断されました。同日、彼は「脳しんとう特例措置」の対象選手として出場選手登録を抹消されました。
泉口選手は、遊撃手として定位置を確立し、開幕からチームの主要な打線(クリーンナップ)を支える「替えの利かない存在」として期待されていました。昨シーズンは133試合に出場し、打率.301、6本塁打、39打点を記録し、ベストナインとゴールデン・グラブ賞を初受賞。今シーズンも開幕から3番に固定され、19試合出場で打率.271、3本塁打、8打点と、ミート力と長打力の両面で高い期待を集めていました。
彼の離脱に伴い、チームは代替指名選手として石塚裕惺選手を公示し、21日の中日戦(長野)ではドラフト5位のルーキー・小濱佑斗選手が「6番・遊撃」として起用されました。また、巨人は過去にも同様の事故の懸念を指摘しており、3年前の2023年8月23日にも、フォスター・グリフィン選手が東京ドームの防球ネット内で調整中に、フリー打球が頭部を直撃するアクシデントに見舞われた事例があります。専門家からは、地方球場における防球ネットの設置など、安全面の見直しが必要であるとの指摘がなされています。
背景
プロ野球選手が練習中に打球による怪我を負うアクシデントは、スポーツ現場における安全管理上の大きな課題です。特に、地方球場や練習環境の特性上、防球ネットの設置や安全対策が十分でない場合があり、過去の事例(例:グリフィン選手)もこの懸念を裏付けています。
重要用語解説
- 脳しんとう: 脳震盪(のうしんとう)の略。頭部への強い衝撃により、一時的に脳機能が正常に働かなくなる状態。スポーツ選手にとって特に注意が必要な怪我です。
- 脳しんとう特例措置: 脳震盪などの頭部外傷を負った選手が、再発防止や適切な回復期間を確保するために、一時的に出場選手登録を抹消する措置。選手の安全を最優先する制度です。
- クリーンナップ: 野球の打順における3番、4番、5番の3人の打者。チームの得点源として最も重要な役割を担う打者たちを指します。
今後の影響
泉口選手の長期離脱は、ジャイアンツの主要な打線に大きな穴を開け、チームの戦力バランスに影響を与えます。チームは即座に代替選手を起用し、戦術的な調整を迫られます。また、この事故はプロ野球における練習環境の安全基準や、地方球場での防球ネット設置の義務化など、より広範な安全対策の見直しを促すきっかけとなるでしょう。