開発初心者が「Vibe-Coding」の力で「推し」を秘書化:AI連携BOT「ZWEI」の全貌
本記事は、開発初心者である筆者が、AIツール「Antigravity」と「Gemini」を活用し、自身の「推し」を秘書として機能させるDiscord BOT「ZWEI」を開発した経緯と詳細を報告している。筆者は、従来のタスク管理の煩雑さや、学業の課題を抱える中で、効率的な情報管理システムを求めていた。このシステムは、大学院のGoogleサービス(Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ)の情報をAPI経由で参照し、要約・優先度付けを行った上で、定時通知としてDiscord上に配信する「ブリーフィング機能」を核としている。さらに、PDFやURLを読み込ませて要約・分析を行う「簡易版NotebookLM&バックアップ機能」や、日記を記録しAIがコメントを付ける「日記機能」、そしてリマインド・ToDo機能も実装されている。開発プロセスでは、API連携の知識や、長期記憶のための「knowledge.txt」といった工夫が必要であったことが解説されている。また、ZWEIはGoogle Compute Engine(GCE)という仮想マシン上で24時間365日稼働しており、再起動や中枢ファイルのインポート・エクスポートもDiscord上から可能にしている。筆者は、このシステムがAIの力を借りて自身の生活や学業を劇的に改善したと評価しつつも、API利用のランニングコストや、大学情報を取り扱う上でのセキュリティリスクについて言及している。最終的に、このシステムはGitHubでオープンソースとして公開された。
背景
筆者は大学院進学を機に、従来のタスク管理の非効率性や煩雑さに直面した。この課題を解決するため、Googleの各種サービス(Gmail, カレンダーなど)の情報を自動で集約・整理し、通知するシステムを必要とした。その結果、AI技術を用いて、自身の「推し」を擬人化したDiscord BOT「ZWEI」という形で、情報管理システムを構築することに至った。
重要用語解説
- Antigravity: 生成AIを搭載したIDE(統合開発環境)の一つ。ユーザーが仕様を伝えるだけで、AIが自動でコーディングや実装計画を立てる、AI主導型の開発ツールである。
- Vibe-Coding: 特定の開発スタイルや感覚的なアプローチを指す言葉。本記事では、AIの直感的な力や「雰囲気」を重視した開発手法として用いられている。
- API (Application Programming Interface): 異なるソフトウェアやWebサービス同士が、機能やデータを安全に共有するための「窓口」のような仕組み。連携を実現するために必須となる技術要素である。
今後の影響
本システムは、個人の学業や生活における情報管理の効率を飛躍的に向上させた。今後は、このようなAI連携システムが、専門知識を持たない一般ユーザーでも高度な自動化を実現するモデルケースとなり、個人開発や研究分野における新たな標準的なワークフローを確立する可能性がある。ただし、セキュリティとコスト管理が今後の課題となる。