TBS山本恵里伽アナが事実婚を公表:選択的夫婦別姓の実現に言及
TBSのアナウンサーである山本恵里伽さん(32)が、2026年6月9日に放送されたラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)において、事実婚を選択したことを公表しました。この特集では、「当事者たちの事実婚のリアル」というテーマで語られました。
山本アナは、自身とパートナーの間で生活を共にしている状況が「事実婚状態」にあたるものの、法的な手続きを踏まずに事実婚に至った経緯を説明しました。特に重要な点として、彼女は当初、法律婚を選択する可能性があったにもかかわらず、事実婚を選んだ理由について語っています。
その最大の理由は、「お互いに名字を変えずに家族になりたかったから」という、名前に対する強い思いが背景にあります。元々パートナー側からは「法律婚をしたい」「自分が山本姓に変わるよ」といった発言があったものの、話し合いを重ねるうちに、お互いが自分の名前を大切に思っていることに気づき、「お互いの意思を尊重して、事実婚を選んだ」と述べています。
具体的な手続きとしては、単なる同棲生活ではなく、「事実婚契約の公正証書を作成する」という形で法的な形を取り、事実婚に至ったことを明らかにしました。山本アナは、選択的夫婦別姓制度が実現していれば、当初は法律婚を選ぶことも可能だったと示唆し、自身の経験を通じて、個人の意思による家族形成の多様性を訴えました。
背景
日本の婚姻制度では、伝統的に夫婦が法的な「法律婚」を結ぶことが一般的であり、結婚に伴い名字の変更(夫が妻に合わせる)が慣習的でした。しかし近年、個人のアイデンティティや多様な生き方への意識の高まりから、「選択的夫婦別姓」制度の導入を求める声が社会的に高まっています。
重要用語解説
- 事実婚: 法律的な婚姻届を提出せず、同棲し、夫婦として生活している状態のこと。法的には配偶者とは認められないものの、実質的な家族関係を持つ形態です。
- 選択的夫婦別姓: 結婚する際に、必ずどちらかの名字に変更する必要がなく、夫婦それぞれが元の名字を維持できる制度。現在、議論が進められている社会制度です。
- 公正証書: 公証役場において作成される文書で、当事者間の合意事項や契約内容を第三者(公証人)が証明し、法的効力を高めたものです。
今後の影響
本件は、個人の意思による家族形成の多様性を可視化する事例であり、「選択的夫婦別姓」制度への社会的な関心を一層高める可能性があります。今後の法整備や世論の変化に与える影響が注目され、日本の家族観や婚姻制度の見直しを促すきっかけとなるでしょう。