Bluesky、投稿が「おすすめ」に表示されないオプトアウト機能を追加:ユーザーの露出度を制御
分散型SNS「Bluesky」が、ユーザーが自身の投稿がフォロワー以外の「おすすめ」フィードに表示されるのを防ぐ「アルゴリズム的オプトアウト機能」を追加しました。この機能は、投稿が意図せず「バイラル」化してしまうことを懸念するユーザーのプライバシー保護を目的としています。
Blueskyのタイムラインは、「Discover」(アルゴリズムが投稿を推薦する部分)と「Feeds」(ユーザーが好みのコンテンツを設定する部分)に分かれています。今回追加されたオプトアウト機能は、主に「Discover」における露出を制限するものです。ユーザーはBlueskyにログイン後、「設定」から「プライバシーとセキュリティ」に進み、該当のチェックボックスをオンにすることで設定が可能です。設定反映には最大1時間程度を要する場合があります。
この機能は、フォロワー以外から投稿が完全に非表示になる「鍵アカウント」機能とは異なり、あくまで「Discover」での表示を制限するものです。しかし、Blueskyは今後、より高度なプライバシー機能の実現に向けて動いています。実際に、鍵アカウント実装に繋がる技術基盤として「Atproto Spaces」のアルファ版が2026年8月にリリースされており、これにより非公開データの保存や共有が可能となる技術的土台が整いつつあります。このオプトアウト機能はアカウントレベルの設定であるため、ブラウザ・アプリだけでなく、AT Protocolベースの他のアプリでも開発者が対応すれば利用できる汎用性を持っています。
背景
近年、大規模SNSにおけるアルゴリズムによる投稿の拡散(バイラル化)が、ユーザーの意図しない情報公開や過度な注目を集める原因となり、プライバシー保護の観点から懸念が高まっています。Blueskyは分散型SNSという特性を活かし、ユーザー自身が情報公開の範囲を細かく制御できる機能を提供することで、この懸念に対応しています。
重要用語解説
- Bluesky: 分散型SNSプラットフォーム。従来の巨大SNSとは異なり、AT Protocolというオープンなプロトコルを基盤としており、ユーザーがデータ所有権を持つことを目指す新しいSNSの形態です。
- Discover: Blueskyのタイムラインの一部。アルゴリズムがユーザーの興味関心に基づいて、フォロワー外の多様なアカウントの投稿を自動的に選別し、推薦表示する機能です。
- Atproto Spaces: Blueskyの基盤プロトコル「AT Protocol」上で開発された技術のアルファ版。非公開データやプライベートなコンテンツの保存・共有を可能にし、将来的な「鍵アカウント」機能の実現を支える技術です。
今後の影響
本機能の追加は、ユーザーに「デジタルな露出度」を能動的に管理する権利を与え、SNS利用における心理的負担を軽減します。また、Atproto Spacesの進展は、SNSのプライバシー機能が単なる「鍵」だけでなく、技術基盤レベルで実現されつつあることを示しており、今後のSNS市場におけるユーザーコントロールの重要性が高まると予想されます。